アクアモニタ
短時間で簡単に生コンクリートの
単位水量を測定
短時間で簡単に生コンクリートの
単位水量を測定
アクアモニタは、中性子を利用することで、生コンクリートの単位水量を迅速・簡便・正確に測定できる装置です。生コンクリート中の水分量は、水素原子の数に比例するため、中性子が水素原子と衝突してできる熱中性子の数を計測することにより、正確な値を算出します。
現場重視の設計で、迅速・簡便・正確な単位水量の測定が可能です。
秒単位の圧倒的なスピードで測定可能。
誰でも簡単に±5kg/m3以内の高精度測定を実施できます
アクアモニタによる単位水量測定は、生コンクリート中の水素原子の数と水分子量との関係を利用したものです。
本装置は、中性子線源(252Cf)とヘリウム3(3He)比例計数管及びデータ演算機能を持つ計測器で構成され、生コンクリート中の空気量試験装置で使われる試料と試験容器をそのまま使用するため、水分量測定を一連の生コンクリート試験として行うことが可能です。【図1】
中性子線源(252Cf)から発生したエネルギーの高い中性子(速中性子)は、中性子の質量とほぼ等しい水素原子と衝突することで最も効率よくエネルギーを失い、熱中性子に変化します。発生した熱中性子の数は、中性子線源の照射範囲に存在する水素原子の数に比例しますので【図2】、計測した熱中性指数から水分量を求めることができます。【図3】
単位水量(生コンクリート1m3に含まれる水分量)は、求めた水分量から骨材吸水量を補正して算出します。
単位水量測定の流れ【図1】
熱中性子の測定原理【図2】
熱中性子の測定原理【図3】
1. オープニング画面
空気量試験容器にアクアモニタをセットし、計測器の電源を投入。
2. データ入力画面
コンクリート情報を入力、主要な情報はリストからの選択方式になっており、入力の煩わしさがありません。
3. 測定画面
測定開始後、短時間で測定が終了。測定結果はプリントアウトすることができます。
4. 測定履歴画面
過去の測定履歴を表示、印字することができます。
5. キャリブレーション
キャリブレーション(校正)を行うことにより、コンクリートの特性による誤差を抑え、さらに高精度な測定が行えます。
6. PCリンク機能
市販のパソコンとLANケーブルで接続することで測定データの収集を行い、表計算ソフトやデータベースソフトで測定データを管理、解析することが可能です。
※別途PCリンク用ソフトウェア(オプション品)が必要。
施工対象:合成構造沈埋函の充てんコンクリート
校正式の設定
中性子水分量(アクアモニタ)で単位水量を精度よく得るために、使用する生コンクリートにおいて事前に校正試験(キャリブレーション)を行いました。
測定頻度
単位水量測定は、ある打設日におけるアジテータ車全台数(75台:コンクリート約300m3)で行いました(スランプフロー試験も全台数で実施)。
測定結果
この日の出荷サイクルは約5分に1台でしたが、迅速に測定ができ、単位水量の安定性を確認できました。10台目あたりまでは推定単位水量が小さい傾向を示していたため、生コンプラントに配合の確認を行い、表面水率のチェックや練混ぜ水の厳重な管理を要請。その結果、測定された単位水量が改善され、配合設計に近い良好なコンクリートを打ち込むことができました。
【主な特徴】
【主な特徴】
アクアモニタは放射線を利用した測定器ですが、機器の安全性に関する設計・使用条件・品質管理に関し、文部科学省による認証を受けております。
従って、放射線取扱主任者等の資格や特別な放射線管理区域の設定は必要とせず、「表示付認証機器使用届」を文部科学省に提出していただくだけで、ご使用いただくことが出来ます。
コンクリート以外にも、石油化学製品をはじめ、今後、ますます重要性を増す水分量測定に対して、弊社ではアクアモニタの測定原理を応用した、さまざまな水分量測定装置を開発中です。水分測定でお困りの際は、是非一度お問い合わせ下さい。
※1 中性子線源
「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」により、本装置で使用する中性子線源については、法律の規制を受けています。これに伴い、表示付認証機器として設計認証を取得していますが、使用頂くユーザー側の方々においては使用届の提出が必要となります。詳細につきましては、お問い合せ下さい。
クリハラントは、電力会社・大手プラントメーカー様の電気計装工事を中心として、長年にわたり多数の受注実績を有する企業です。
貴社の課題解決に、当社独自の技術力とノウハウをぜひお役立てください。
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